「半趣半究」とは,半分趣味で,半分研究という意味を4文字熟語にしたもので,私の造語ですから辞書にはありません。半官半民半農半漁半死半生と同じ使い方です。最初は,「半趣半研」としていましたが,意味が分かりにくいので「半趣半究」にしたら,との家族の意見を入れてこのようにしました。いずれにしても,「半趣半究」は,趣味としても研究としても底が浅く,中途半端な状態を表します。

思えば,私の祖父は米屋をやりながら古い茶碗や鉢などを集め,父は文房具屋をやって筆や墨を売りながら書道を楽しんでいました。二人とも商売はうまく行っておらず,その分,趣味に費やす時間がたくさんあったようです。私も二人の血を受け継いだようですので,残りの人生をこれで過ごそうと思っています。以下に,私の
「半趣半究」のうちから「世界き裂発見の旅」「突起物ギャラリー」の2つを紹介しますが,よく分からないままで書いたコメントも多いので,皆さんから「半信半疑」で読まれても仕方がありません。

追 記: その後、「半心半眼」(奥田元宋美術館)、「半学半教」(福沢諭吉の精神)という言葉があることが分かりました。また、
「半官半陰」の詩人王維、という紹介もありました(NHK漢詩紀行)。これらは、示唆に富んだ深い内容を含んでおり、私の「半趣半究」とは大分レベルが違うようです。



 
世界き裂発見の旅 
 

  以下に紹介する「突起物」は、実験装置の中で金属表面がプラズマの浸食作用を受けてできた、非常に小さいものです。一方、「世界き裂発見の旅」で紹介している「き裂」は大小さまざまで、浸食(腐食、劣化)の影響をあまり受けずに、力が加わったためにできたものもあります。表面にできた「微細な割れ」と「突起物(穴などを含む)」をまとめて、「テクスチャ」と呼ぶことがありますが、ここで紹介する「き裂」「突起物」の間には、規模という点からも、できた原因という点からも、きちんとした共通点や対比点はありません。たまたま、私の研究生活の前半では「き裂」を、後半では「突起物」を研究対象にすることになったので、そのまま紹介することにしました。
 
 突起物ギャラリー